虫歯0を目指す!虫歯予防に特化した5つの歯磨き粉を実際に試してみた感想

歯のおもちゃ

「自宅で簡単に虫歯予防ってできるの?」「虫歯予防に効果があるオススメの歯磨き粉が知りたい!」

みなさん1度は虫歯のことを気にしたことはありませんか?子供のころでも大人になってからでもほとんどの人は虫歯ができ、歯医者さんでキィーンと削られた経験があると思います。

できることなら今後虫歯を作りたくないですよね?その虫歯予防が自宅で簡単に取り入れられれば素晴らしいと思います。

自宅で毎日使うものと言えば歯磨き粉です。そのみなさんが使っている歯磨き粉の90%には虫歯予防に欠かせない「フッ素」が配合されています。

近年までは歯磨き粉に含まれるフッ素濃度は1000ppmまででしたが日本でここ最近フッ素濃度が1500ppmまで引き上げられ、厚生労働省に認可されたのです。つまり虫歯に対する意識が高まってきたということなのです。

また、歯磨き粉に含まれるフッ素濃度は500ppm以上のものでないと効果はありません。500ppm未満の歯磨き粉に関しては虫歯予防に期待はできないのです。

参考文献:医歯薬出版『デンタルハイジーン2018 vol.38 No.4 P396』

 

さらに、歯磨き粉は虫歯を「治す」ことはできません。進んでしまった虫歯を元に戻すことはできませんので歯科医院で定期的な検診を受け、虫歯の有無や進行をチェックする必要があるのです。

歯磨き粉ができるのは、歯の表面が白くなっている状態のなりかけの虫歯(初期虫歯)の進行を抑制する、虫歯が新たにできないように予防することなのです。

そこでこの記事では、虫歯予防に効果のある「フッ素」が配合されている歯磨き粉5つを、歯科医院に6年間勤めている現役歯科衛生士の私が実際に使ってみた感想とともに紹介していきます。

●CHECK UPスタンダード
●クリニカ
●BUTRER Fペーストα
●シュミテクト デイリーケア
●コンクールジェルコートF

それでは順に見ていきましょう。

1.虫歯予防に特化した歯磨き粉5つを実際に試した感想と特徴

「フッ素が入っている歯磨き粉を使えば虫歯は治るのですか?」と聞かれることがたまにあります。

そもそも虫歯は勝手に治っていくことはなく、歯科医院で削って処置をしなければ治らないのです。つまり歯磨き粉はあくまで虫歯を予防するための補助的なものです。

フッ素濃度の高いものを使うからと言って虫歯そのものを治すことはできないのです。

ここでは虫歯予防に特化した歯磨き粉を5つご紹介します。使い心地などをぜひ参考にしてみてください。

1-1 CHECK UP スタンダード(チェックアップ)

こちらは歯科医院で売られている歯磨き粉です。以前まではフッ素濃度が950ppmだったのですが、2017年に1450ppmに改良されました。

特徴としましてはフッ素滞留性を高めた独自処方で、長い時間歯にフッ素を留めておく効果があり口腔内の隅々まで広がりやすいように柔らかいソフトペーストになっています。

また歯や歯茎に優しい低研磨性で傷がつきにくく、低発泡なので泡立ちすぎて磨いた気になるのを防ぎ、少しの水で1回のうがいで大丈夫なのです。1回すすぐだけでは気持ち悪そうと思う方も多いと思いますがフッ素はゆすぎすぎると流れてしまい効果が薄れてしまいます。

そのため低発泡なので少しの水で1回すすいでも気持ち悪くならないようにできています。

また子供の場合は洗口がうまく出来なかったり、1000ppm以上のフッ素で磨くと歯のフッ素症(歯に白い斑点ができる)になるリスクが高いので6歳未満のお子様には使ってはいけませんお子様には子供用の歯磨き粉を使いましょう。

135g 530円ほどで歯科医院やロフトなどで購入できます。

1-1-a 現役歯科衛生士が実際に試した感想と特徴

軟らかめのペーストで誰でも磨きやすいと思います。

匂い

優しいフルーティな匂い。スーっとした感じはない。

フルーティでさっぱりした味。

使い心地

軟らかめのペーストで細口なので出しすぎることがありません。泡立ちが少なくて磨きやすいです。

1-2 クリニカ アドバンテージ

こちらはクリニカ独自の「高密着フッ素」処方でエナメル質に対し吸着性の高いコーティング剤を使用しフッ素が歯に長く留まる効果があります。1450ppmのフッ素がエナメル質の修復を促進し虫歯の発生と進行を防ぎます。

薬用成分のLSS(ラウロイルサルコシン)が原因菌を殺菌し虫歯や口臭を予防。またTPP(ポリリン酸ナトリウム)が歯石の沈着を防ぎます。

そして歯垢分解酵素のDEX(デキストラナーゼ)に加えてさらに歯垢を落としやすくするための歯垢分散成分TDS(テトラデセンスルホン酸)を新配合ししっかり洗浄してくれるのです。

また子供の場合は洗口がうまく出来なかったり、1000ppm以上のフッ素で磨くと歯のフッ素症(歯に白い斑点ができる)になるリスクが高いので6歳未満のお子様には使ってはいけませんお子様には子供用の歯磨き粉を使いましょう。

130g 270円ほどでドラッグストアにて購入できます。

1-2-a 現役歯科衛生士が実際に試した感想と特徴

匂い

甘めのミントです。個人的には好きな匂い。

少しスッとして辛い。

使い心地

泡立ちが良いのでアワアワになります。適度にスッとしますが口の中がピリピリする。

1-3 BUTRER Fペーストα

こちらはフッ素が1450ppmと高濃度配合されており虫歯予防はもちろん、薬用成分のGK2(グリチルリチン酸2K)が歯茎の炎症を防ぎ歯肉炎、歯周炎も予防してくれるのです

そして低研磨、低発泡ですので歯にやさしいのです。

また子供の場合は洗口がうまく出来なかったり、1000ppm以上のフッ素で磨くと歯のフッ素症(歯に白い斑点ができる)になるリスクが高いので6歳未満のお子様には使ってはいけませんお子様には子供用の歯磨き粉を使いましょう。

90g 900円ほどでドラッグストアやロフトなどで購入できます。

1-3-a現役歯科衛生士が実際に試した感想と特徴

匂い

少し辛そうな匂い。

オレンジっぽい味。

使い心地

低発泡ですがけっこう泡立ちます。味も辛くないので使いやすいです。

1-4 シュミテクト デイリーケア+

 

こちらは知覚過敏でお馴染みのシュミテクトです。

シュミテクトには歯周病やホワイトニングに特化したものがございますが、こちらは従来の1.5倍のフッ素濃度1450ppmを配合しており虫歯予防に効果的なのはもちろん、薬用成分の硝酸カリウムによって知覚過敏を防ぐ効果もあります。

また子供の場合は洗口がうまく出来なかったり、1000ppm以上のフッ素で磨くと歯のフッ素症(歯に白い斑点ができる)になるリスクが高いので6歳未満のお子様には使ってはいけませんお子様には子供用の歯磨き粉を使いましょう。

90g 600円ほどでドラッグストアにて購入できます。

1-4-a 現役歯科衛生士が実際に試した感想と特徴

匂い

ミントというよりは出汁のような匂いです。

普通のミント。辛くない。

使い心地

少し硬めのペースト。泡立ちが良いのでアワアワになります。

1-5 コンクールジェルコートF

こちらは歯科医院でも販売されている歯磨きジェルです。

特徴としましてはフッ素コートで、フッ素濃度950ppmが配合されており歯を強化し再石灰化を促します。また塩酸クロルヘキシジンという殺菌成分には高い殺菌力がありますので歯周病菌の増殖も抑制します。

研磨剤、発泡剤ともに無配合ですので歯を傷つけることはありません。こちらは6歳未満のお子様にも使用できますが味がスっとして子供向けではないので子供用の歯磨き粉をつかってあげましょう

90g1080円ほどで、歯科医院だけでなくロフトやネットにて購入することができます。

1-5-a 現役歯科衛生士が実際に試した感想と特徴

匂い

スーッとミントの匂い

爽やかなミント

使い心地

かなり爽やか!刺激も無く使いやすい。殺菌作用が感じられるようなスーっとした感じ。

歯もツルツルになった気がします。泡立ちしないので泡立ってほしい人には向いていません。

2.歯磨き粉以外でできる虫歯予防

「歯磨きをきちんとしているのに虫歯ができる…」患者様の中でもそうおっしゃられる方は少なくありません。

もちろん人それぞれ歯の質や唾液の質は違いますので、虫歯になりにくいお口の環境の方、虫歯になりやすいお口の環境の方はおられます。

ここでは虫歯になりやすい人でも試してみる価値はある虫歯予防法をお伝えします。

2-1 フロスで歯と歯の間のお掃除

みなさんは歯ブラシした後に補助的な道具を使って歯と歯の間のお掃除をしていますか?

実はこの歯と歯の間のお掃除、大半のかたはやっていない、とお答えになります。しかし大人になってからの虫歯は噛み合わせの面の溝や歯の側面の溝からではなく、ほとんどが歯と歯の間からできるのです。

そして歯と歯の間から虫歯ができた場合はインレーと言われる銀の詰め物での治療になり場所によっては笑った時に銀色が見えてしまいます。(前歯の場合は白い詰め物でできますので一概に全て銀とはかぎりません)

その歯と歯の間の虫歯を予防するには歯ブラシだけでは絶対に不可能で、フロスを用いて行います。歯ブラシした後にまた何かをするのはめんどくさいとよく言われますが、夜寝る前の歯ブラシの後だけでOKです。

毎晩使っているとクセづいてきますので、虫歯になって歯医者に通うよりはよっぽど楽です。もちろん乳歯にも使えますのでお子様にも使ってあげましょう。

※正しいフロスの使い方は歯科衛生士の指導を受けましょう

2-2 フッ素塗布

歯科医院で行うフッ素塗布は歯磨き粉に含まれているフッ素濃度と桁が違います。

毎日使う歯磨き粉は最大1500ppmまでですが、歯科医院でのフッ素塗布は9000ppmの濃度なのです。

一番効果のある時期は乳歯が抜けて永久歯が生えてきているときです。わたしの歯科医院では乳歯の間も塗布しますが、永久歯が生えそろうまで行います。

では永久歯が生えそろった大人には効果がないのか?と思われると思いますが、効果がないことはありません。フッ素にはなりかけている虫歯の進行を抑える効果もありますので、大人の方でも塗布することによって虫歯の進行を抑えることができます。

塗布の間隔としては3か月に1度です。(虫歯リスクが高い方は1ヶ月に1度塗布します)

2-3 キシリトールガム

スーパーやコンビニで必ず売られているキシリトールガム。手軽に虫歯予防ができると思われていますが、どのガムでも効果が同じわけではありません。

選ぶのに重要なのはキシリトール含有量が50%以上のものです。

含有量を調べるにはキシリトール(g)÷炭水化物(g)×100で計算できます。

50%は最低ラインなのでできれば90%以上のものを選びましょう。歯科医院専売のキシリトールガムは100%です。

また糖質が0gのものでないと虫歯予防になりませんし、クエン酸や果汁入りのものも脱灰の危険性があるので避けましょう。

3.虫歯にならないために気を付けたい3つの生活習慣

虫歯にならないためには毎日の生活習慣が重要になります。みなさんの一日の行動を思い返したとき虫歯のリスクを高めてはいませんか?

ここでは気を付けるべき行動をお話ししますのでぜひ今日から改善してみてください。

3-1 だらだら食いに注意する

みなさんは一日三回の食事以外に間食はしますか?間食が決して悪いことではありませんが、間食の回数が多いほど虫歯のリスクが高くなります。

食べ物が口の中にあると虫歯菌がそれを餌にして酸を出します。その酸が歯を脱灰させる原因なのですが唾液がその酸を流してくれます。

しかし間食の回数が多くなると酸を流す間隔が短くなり虫歯になりやすい時間が増えます。

またずっと飴を舐めている人もその間酸が出ている状態なので注意が必要です。ですので間食は一日一回決まった時間にする、飴も一個や二個にするほうがいいのです。

3-2 炭酸飲料、スポーツドリンクに注意

炭酸飲料には酸が含まれており、脱灰を促します。またスポーツドリンクにも糖分とクエン酸が多く配合されていますので同じく脱灰を促すのです。

両方とも美味しくてついつい飲んでしまいますので、できるだけ避けるようにし毎日毎日飲むのはやめましょう。

3-3 就寝30分前は食べない

寝ている間は唾液が出にくくなります。ついつい歯ブラシをしたのにつまんでしまってそのまま寝てしまうとおっしゃる方もいます。

そのまま寝てしまうと虫歯菌の餌となり寝ている間にどんどん脱灰してしまうのです。ですので晩御飯後歯磨きをしたら何も食べないようにしましょう。水やお茶は大丈夫です。

4.まとめ

以上が今回私が試してみた虫歯予防に特化した歯磨き粉です。

あくまで歯磨き粉は虫歯を治したりするものではなく虫歯を予防するものです。

虫歯予防の歯磨き粉を使っていれば必ずしも虫歯にならないということではなく補助的な道具でのお掃除やフッ素塗布、また毎日の習慣を見直すことが第一であり、歯磨き粉はその手助けをするものなのです。

そして重要なのが人それぞれのお口の環境に合ったお手入れや定期的なクリーニングですので、歯科医院にて歯ブラシの選択やフロスの指導をしてもらうと良いでしょう。

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