「歯磨き粉に入っている研磨剤って歯に良くないの?」「研磨剤が入っていない歯磨き粉って売っているのかな?」
みなさんがドラッグストアなどでよく目にする市販の歯磨き粉のほとんどは研磨剤が配合されています。研磨剤といってもどんな役割をしているのかいまいち分かりませんよね?
たとえば台所の流しをクレンザーでゴシゴシ磨くのを想像してみてください。
1週間に1度ならツヤツヤになって綺麗になるだけですが毎日毎日ゴシゴシやっていると表面が傷だらけになりませんか?
それと同様で歯磨き粉も研磨剤が配合されているものを毎日2回ゴシゴシ使い続けると次第に歯の表面のエナメル質が削られ細かい傷がついてくるのです。そうなると歯に着色や汚れなどがつきやすくなります。
せっかく綺麗に磨いていても着色や汚れが付きやすいと意味ないですよね。できれば研磨剤が入っていない歯磨き粉を使って、歯の表面を守りたいと思います。
ここでは研磨剤が配合されていないオススメの歯磨き粉を5つ、歯科医院に6年間務める現役歯科衛生士の私が何百個とある歯磨き粉を実際に試してご紹介します。
●コンクールジェルコートF
●マイハビット歯磨きジェル
●ブレスケア
●マイハビット歯磨きジェル ホワイトニング
●DENTAL BEAUTY CARE
●アセスを紹介しているのですが5つもあるとどれにすればいいのか決められないという方も多いと思います。そんな方はまず「コンクールジェルコートF」を使ってみてください。使いやすさ、磨いた後の爽快感が1番良い歯磨き粉ですのでオススメです。
1.研磨剤なしのオススメの歯磨き粉5選
ドラッグストアやロフトなどでもたくさん置かれている歯磨き粉。成分もたくさん書かれておりどれがどんな役割なのか分からないと思います。
ここではそんなたくさんある歯磨き粉を実際に使ってみて、本当に良かったオススメの物を5つご紹介します。
1-1 コンクールジェルコートF
こちらは歯科医院で売られており歯科医師、歯科衛生士ともにオススメする歯磨きジェルです。
特徴としましてはフッ素コートで、フッ素濃度950ppmが配合されており歯を強化し再石灰化を促します。
また塩酸クロルヘキシジンという殺菌成分には高い殺菌力がありますので歯周病菌の増殖も抑制します。研磨剤、発泡剤ともに無配合ですので歯を傷つけることはありません。
わたしもこちらは1ヶ月ほど使用しておりますが、高い殺菌力が感じられるようなスッとした使い心地で、かといって辛すぎることもなくかなり使いやすいです。
しかしデメリットとしては長期にわたって使用すると少しずつ着色してきます。着色を付きにくくするには週に2.3日研磨剤が入っている歯磨き粉ほ併用すると良いでしょう。
90gで1080円ほどで、歯科医院だけでなくロフトやネットにて購入することができます。
1-1-a 現役歯科衛生士が実際に試した感想と特徴
匂い:スーッとミントの匂い
味:爽やかなミント
使い心地:かなり爽やか!刺激も無く使いやすい。
殺菌作用が感じられるようなスーっとした感じ。歯もツルツルになった気がします。
泡立ちしないので泡立ってほしい人には向いていません。
1-2 マイハビット歯磨きジェル ブレスケア
こちらは100%天然由来成分で作られた口臭に特化した歯磨き粉ジェルです。
合成界面活性剤、合成防腐剤、研磨剤、フッ素、鉱物油、合成香料、合成着色料、動物性原料、サッカリン、ラウリル硫酸がすべて無配合なのです。
口臭をやわらげる渋柿エキス(カキタンニン〈清掃助剤〉)が配合されており、口臭を気にしている方にオススメです。
また天然精油のハッカ油、コリアンダー果実油、ティーツリー葉油を配合しているのでハーブの深みのあるさっぱりした味わいが感じられます。
そのため味覚を邪魔しないので朝食前の歯磨きに最適なのです。デメリットとしてはフッ素が配合されていないので虫歯予防には向いていないことです…。虫歯予防も考慮するなら週の半分を低研磨の歯磨き粉でフッ素が950ppm配合されているものと併用すると良いでしょう。
合成界面活性剤…シャンプーや食器洗い洗剤にも入っている、洗浄・保湿などの作用がある。
合成防腐剤…雑菌が繁殖して腐らないようにする。
研磨剤…着色や汚れを落とす。
フッ素…虫歯予防に効果がある。多量誤飲すると中毒になる。
鉱物油…石油を原料とする油の一種。
合成香料…人工的に作られた香料。柔軟剤なども。
着色料…医薬品や化粧品などに色をつけるためのもの。タール色素や原材料から抽出した色素がある。
動物性原油…動物の体内に多く含まれている油。
サッカリン…人工甘味料。砂糖の500倍の甘さ。
ラウリル硫酸…洗浄効果のある成分。シャンプーにも含まれている。
1-2-a 現役歯科衛生士が実際に試した感想と特徴
味:昔懐かしい駄菓子屋の飴のような味です…
匂い:爽やかなハーブミント
使い心地:磨き始めはほのかにミントの味がしますが磨いていくうちに味がなくなります。ジェルなので泡立ちは良くない。
1-3 マイハビット歯磨きジェル ホワイトニング
こちらは100%天然成分由来のホワイトニングに特化した歯磨きジェルです。
ソープナッツエキス(洗浄剤)配合により微発泡で少し泡立ちが感じられ使い心地が良いようにできています。
2種類の植物由来洗浄成分(サポニン)を配合することによって歯垢を除去し歯を白くしてくれます。
また天然精油のハッカ油、レモン果皮油、ローズマリー葉油を配合しすっきり爽やかな味わいを感じられます。
合成界面活性剤、合成防腐剤、研磨剤、フッ素、鉱物油、合成香料、合成着色料、動物性原料、サッカリン、ラウリル硫酸がすべて無配合ですが、フッ素が配合されていないということは虫歯予防には向いておりません。
虫歯予防も考慮するなら週の半分を低研磨の歯磨き粉でフッ素が950ppm配合されているものと併用すると良いでしょう。
60g1296円ほどでロフトや東急ハンズ、ネットで購入することができます。
合成界面活性剤…シャンプーや食器洗い洗剤にも入っている、洗浄・保湿などの作用がある。
合成防腐剤…雑菌が繁殖して腐らないようにする。
研磨剤…着色や汚れを落とす。
フッ素…虫歯予防に効果がある。多量誤飲すると中毒になる。
鉱物油…石油を原料とする油の一種。
合成香料…人工的に作られた香料。柔軟剤なども。
着色料…医薬品や化粧品などに色をつけるためのもの。タール色素や原材料から抽出した色素がある。
動物性原油…動物の体内に多く含まれている油。
サッカリン…人工甘味料。砂糖の500倍の甘さ。
ラウリル硫酸…洗浄効果のある成分。シャンプーにも含まれている。
1-3-a現役歯科衛生士が実際に試した感想と特徴
味:かなり爽やか。レモンの味がします。
匂い:柑橘系のミント
使い心地:口に入れた瞬間はレモンの味が美味しく感じられますが、磨いていくうちに味はなくなります。ジェルですが微発泡ということで少し泡立ちます。
1-4 DENTAL BEAUTY CARE
こちらはホワイトニングに特化した歯磨き粉です。
着色を落とすのに研磨剤がないと頼りないのですが、こちらはポリエチレングリコールという成分によって歯の表面のステインを浮き上がらせ、パール末という清掃剤で歯を白く輝かせてくれます。
6種類のオーガニックハーブエキスを配合しており、ノコギリソウ(消炎作用)、キューカンバー(保湿)、ノバラ(ひきしめ)、セージ(抗炎症、殺菌)、セイヨウサンザジ(血行促進)、ローズマリー(殺菌)によって歯周病も予防してくれます。
デメリットとしては完璧な白さを求めている人には物足りないです。効果は徐々に変わってきたか?くらいですので早く着色を落とし白くしたい人は週に2日研磨剤入りの歯磨き粉と併用すると良いでしょう。
ただ着色の度合いにもよりますので歯科医院でのクリーニングが一番早いです。
100g1219円ほどでロフトやネットで購入できます。
1-4-a 現役歯科衛生士が実際に試した感想と特徴
匂い:ほぼなし
味:特にミント感は感じられない
使い心地:泡立ちが凄いです。口の中がもったりする。少し気持ち悪くなり早くゆすぎたくなりました…
1-5 アセス
こちらは歯周病予防に特化した歯磨き粉です。
3種の天然ハーブのカミツレ(抗炎症、抗菌作用)、ラタニア(抗菌、止血作用)、ミルラ(ひきしめ作用)によって歯茎の出血、腫れを抑え、口臭を予防します。研磨剤が配合されていませんが発泡剤は含まれていますので普通の歯磨き粉のような使い心地が感じられます。
デメリットは研磨剤が配合されていない代わりに炭酸水素ナトリウム(重曹)が配合されていて、刺激が感じられます。
口内が荒れているときなどは唇の皮がめくれたりするケースもあるので合わない方は使用をかなり少量にするか週1回ほどにとどめておくほうが良いでしょう。
60g1200円ほどでドラッグストアにて購入できます。
1-5-a 現役歯科衛生士が実際に試した感想と特徴
匂い:マイルドなミント
味:塩気がある。辛くはない。
使い心地:スッとします。少し辛めですが泡立ちもほどよく苦手ではないです。
2.目的別のオススメの歯磨き粉
ここでは人それぞれの目的に合った歯磨き粉を5つの中から分類してお話しします。
2-1 虫歯を予防したい
虫歯を予防したい方におススメは
〇コンクールジェルコートFです。
なんといっても虫歯を予防する効果があるのはフッ素です。こちらはフッ素コートによって歯の表面にフッ素をとどめておく効果がありますので虫歯予防に効果があります。
2-2 歯周病を予防したい
歯周病を予防したい方にオススメは
〇コンクールジェルコートF
〇DENTAL BEAUTY CARE
〇アセス です。
全ての歯磨き粉に抗炎症作用や殺菌作用、ひきしめ効果がありますので歯周病を予防してくれます。とくに今すぐ歯周病の症状を緩和させたいという方にはアセスが即効性があるのでオススメです。
2-3 歯を白くしたい
歯を白くしたい方にオススメは
〇マイハビット歯磨きジェル ホワイトニング
○DENTAL BEAUTY CARE です。
歯の着色を落とし白くするためには研磨剤が必要になります。
2つとも研磨剤が配合されていないのでそこまでの効果は期待できませんが、どちらかというとDENTAL BEAUTY CAREにはパール末という歯を白く輝かせる成分が配合されていますので、こちらのほうがオススメです。
2-4 オーガニックなものがいい
天然成分でできているようなオーガニックなものがいい方にオススメは
〇マイハビット歯磨きジェル ブレスケア
〇マイハビット歯磨きジェル ホワイトニング です。
2つとも一切合成成分が配合されておらず、天然のハーブや果実などでできています。
3.研磨剤が入っていない歯磨き粉のメリットデメリット
研磨剤が配合されていない歯磨き粉は本当に歯にいいのか?もちろん良い面はありますが、残念な面もあります。
ここでは研磨剤が配合されていない歯磨き粉のメリットデメリットについてお話しますので歯磨き粉を選ぶ1つの判断材料にしてみてください。
3-1 メリット
3-1-a 歯の表面を傷つけない
人間の歯の表面はエナメル質という硬い組織でできています。しかし台所の流し同様、たわしとクレンザーを使ってゴシゴシと毎日磨いていると傷だらけになります。
つまり研磨剤が入っている歯磨き粉で毎日磨くと歯の表面のエナメル質が削れていってしまうのです。その細かい傷に汚れが入り込みやすく、虫歯の原因にもなるのです。
つまり研磨剤が配合されていない歯磨き粉で磨けば、歯の表面を傷つける心配がありません。
乳歯の場合エナメル質の厚さは永久歯の半分と言われていますので、子供の歯磨き粉は研磨剤なしを選ぶほうがいいです。
3-1-b 歯周病で歯茎が腫れていても使いやすい
歯周病になると歯茎が腫れ、歯ブラシを当てるのが困難になります。しかし研磨剤が配合されていない歯磨き粉の場合刺激がないですので腫れている歯茎に使っても問題ありません。
逆に研磨剤が配合されている歯磨き粉で磨くと歯茎に傷が付き歯周病を悪化させることもあるのです。
3-2 デメリット
3-2-a 着色がつきやすい
研磨剤には着色を落とす効果があります。研磨剤が配合されていない歯磨き粉ですとその効果がありませんので長期にわたって使い続けていると、着色がついてきます。
しかし着色自体は虫歯の原因でも歯周病の原因でもありませんので、定期的に歯科医院でクリーニングしてもらえば問題ありません。
もしくは週に1度くらいの間隔で研磨剤入りの歯磨き粉を使うのも1つですが、あくまでそれは正しい歯磨きができている場合です。
4.まとめ
以上が現役歯科衛生士のオススメする研磨剤が配合されていない歯磨き粉5つです。
実際研磨剤が配合されていないことによって歯の表面が傷つかないとメリットもありますが、あくまでそれは正しい歯磨きの仕方で磨けている場合です。
研磨剤が配合されていないからと言ってガシガシとテキトウに磨いていても、歯茎に傷が行ったり汚れがきちんと取れていなくて虫歯や歯周病を引き起こしたりするリスクがあります。
歯科医院にて定期的なクリーニングと正しい歯磨きの仕方を教えてもらうことが重要で、補助的に歯磨き粉を使うことになるのです。
お忙しいところ恐れ入ります。介護士です。利用者様が入れ歯を外してくれません。よっぽど機嫌とタイミングが合わないと10日間ぐらい、されたまま24時間過ごされています。歯磨きはしてくださるので、入れ歯をしたままの状態で、入れ歯を洗浄できる方法や、研磨剤が入っていない歯磨き粉を使用するなど、何か良い方法がございましたらご指導よろしくお願いします。
利用者様がなかなか義歯を外してくれないとの事ですが、利用者様の健康を考えるとやはり細菌や真菌の感染による全身への悪影響が心配になりますね。
総入れ歯であれ部分入れ歯であれ装着したままで、入れ歯と粘膜の間の食べ物のカケラや細菌・真菌を取り除くための器具や歯磨き粉は残念ながらありません。
なぜ外したがらないのかを考える必要がありますが、私の経験からは見栄や恥といった感情による事が多い気がします。
歯のない自分を受け入れたくない、見せたくない、そういった気持ちのある方は少なくないです。
スペアの入れ歯を作成して毎日交換しながら使うのも一つかも知れませんね。
利用者様を思って解決策を必死に探されている質問者様の熱意が伝わってくれるといいですね。