「歯を白くしたいがホワイトニングは高い…」「ホワイトニング効果のある歯磨き粉って本当に効果があるの?」誰しも一度は芸能人のような真っ白な歯に憧れたことはないでしょうか?
歯科医院でのホワイトニングはピンキリですが安くて5000円から高いところで5万円と、なかなか踏み切れないですよね。
そんな中ドラッグストアやネットで〈ホワイトニング効果〉を謳う歯磨き粉をみたことはありませんか?ただ実際本当に白くなるのか疑問ですよね。
できることなら歯磨き粉だけで真っ白な歯になりたいと思います。
しかし結論から言うと、歯磨き粉で真っ白な歯になることはあり得ません…。歯を白くする過酸化水素という成分が日本の歯磨き粉には配合できないからなのです。
では使っても何の意味もないのか?そうではないのです。ホワイトニング効果を謳う歯磨き粉は、着色や汚れを浮かせて取り、付きにくくする効果があるので使って損はありません。
ここでは歯磨き粉だけでは白くならない根拠と、歯科医院に6年勤める現役歯科衛生士の私が何百個とある歯磨き粉を実際に試して本当によかったホワイトニング効果を謳う歯磨き粉をご紹介します。
1.歯磨き粉では真っ白な歯にはならない
歯科医院で行うホワイトニングは過酸化水素(過酸化尿素)という漂白成分によって、歯を内側から白く変えます。
その過酸化水素(過酸化尿素)は濃度もある程度高く、実際ホワイトニングでも歯がしみたり歯茎に付着してしまい歯茎が白く漂白されてしまうのです。
そのため歯科衛生士によって安全下でホワイトニングが行われるのですが、そのような漂白成分が毎日使う歯磨き粉に含まれているとどうなるでしょう?考えるだけでもこわいですね…。
それが日本の歯磨き粉には過酸化水素(過酸化尿素)が配合されない理由なのです。
ではどうしてホワイトニング効果を謳うのか?
ホワイトニング効果を謳う歯磨き粉には清掃剤やポリエチレングリコール、ポリリン酸ナトリウムといった薬用成分によって歯の表面についた着色や汚れを浮き上がらせ取ってくれる効果があるのです。
つまりヤニ、ステインなどの着色が取れることによって今の状態よりは白くなるということです。(着色の度合いにもよります。写真Aのようにここまで真っ黒な着色は歯科医院で専用の機械で落とさないと取れません。写真Bくらいですと歯磨き粉で落ちるレベルです。)
〈写真A〉
〈写真B〉
2.ホワイトニング効果を謳う歯磨き粉5選
ここではホワイトニング効果(着色や汚れを浮き上がらせる効果)のある歯磨き粉を現役歯科衛生士が実際に使用し、本当にオススメする歯磨き粉を5つご紹介します。
しかし、結局どれを使えばいいのか分からないという方も少なくないと思います。
そんな方はまず【ルシェロホワイト】を使ってみてください。私も実際使い続けておりますが、紅茶やコーヒーによる着色がつかなくなり、歯もツルツルになります。
2-1 ルシェロホワイト
ルシェロホワイトは弱アルカリ性で紅茶やコーヒーによるステインを浮かせて、落としやすくします。歯より軟らかくキメの細かいLime粒子(清掃剤)がステインを除去します。
歯より軟らかいので、歯の表面を傷つけることなくツルツルに白く輝かせることができ、ポリエチレングリコール(PEG400)という薬用成分によって、タバコのヤニを除去してくれるのです。
100gで1400~2000円ほどで、楽天市場やAmazonなどのネットで購入することができます。
2-1-a 現役歯科衛生士が実際に使ってみた感想と特徴
ルシェロホワイトにはさまざまな美白成分が配合されていますが、ほかにもフッ素が配合されています。
フッ素には虫歯を予防する効果がありますので「歯も白くしたいが虫歯も予防したい」方におススメです。
こちらはわたしも半年ほど使い続けております。毎日紅茶を飲む習慣があるのですが、どうしても前歯がうっすら着色しておりました。
そこでルシェロホワイトを使い始め、3週間ほどで着色が取れ、それから毎日紅茶を飲みますが着色が付くことはなくなりました。
まずは歯ブラシにたっぷりと乗せます。そして着色が気になる部分から磨き始めます。(前歯から)研磨剤が配合されていないので歯もツルツルですし、着色が付きにくい表面になってきます。
また、一緒に販売されている歯ブラシ【W-10】と併用するとさらに効果が期待されるということです。
匂い:フルーティなミント
味:全く辛くなく刺激のないミント
使い心地:泡立ちは結構少なめですが、物足りないことはないです。歯がツルッツルになります。
2-2 アパガードプレミオ
アパガードプレミオは、研磨成分を超ナノ分子まで小さくした「薬用ハイドロキシアパタイト」を1.4倍高配合し、歯についた目に見えない細かい傷を修復し着色を付きにくくする効果があります。
研磨剤が配合されていないので歯を削ったり傷つけることなく白くします。
100g1400円(50g900円もあります)ほどでドラッグストア、ロフトなどで購入できます。
2-2-a 現役歯科衛生士が実際に使ってみた感想と特徴
研磨成分が超ナノ分子まで小さいということもあって、研磨剤特有のジャリジャリした感じは一切ありません。
見た目もなめらかなペーストです。「手軽に買えて、歯を傷つけずに白くしたい」方にオススメです。
匂い:爽やかなミント
味:辛くなくスッとしている
使い心地:発泡剤が含まれているので泡立ちが凄いです。アワアワになるので本当に少量にしたほうがいいかと。
歯はなめらかな舌触りになります。
2-3 DENTAL BEAUTY CARE
DENTAL BEAUTY CAREは、ポリエチレングリコールという薬用成分によって歯の表面のステインを浮き上がらせ、パール末という清掃剤によって白く輝かせます。
また6種類のオーガニックハーブエキスが配合されており、ノコギリソウ(消炎)、キューカンバー(保湿)、ノバラ(ひきしめ)、セージ(抗炎症、殺菌)、セイヨウサンザジ(血行促進)、ローズマリー(殺菌)がそれぞれの効果を発揮します。
100gで1220円ほどでロフトやネットにて購入できます。
2-3-a 現役歯科衛生士が実際に使ってみた感想と特徴
研磨剤が全く配合されていないので歯を傷つけることなく磨けます。ペーストは半透明にラメのようなキラキラした感じがします。
「オーガニックのものがよくて体に優しいものを使いたい」方にオススメです。
匂い:ほぼなし
味:特にミント感は感じられない
使い心地:泡立ちが凄いです。口の中がもったりする。少し気持ち悪くなり早くゆすぎたくなりました…。
2-4 To Be White デンタルペースト
To Be White デンタルペーストは美白成分が200%UPした白さを求めた歯磨き粉です。
メタリン酸ナトリウムという洗浄剤でステインを除去し、歯をコーティングしてくれるので汚れにくくします。またベントナイトという清掃剤で汚れを吸着除去し白い歯に近づけてくれるのです。
3種類のハーブを配合しており味を爽やかにしてくれています。
100gで1000円ほどでドラッグストアなどで購入できます。
2-4-a 現役歯科衛生士が実際に使ってみた感想と特徴
To Be Whiteは研磨剤が一切配合されていないので歯を傷つけることはありません。
また口臭予防に着目しておりますので、「歯を白くし、口臭も予防したい」方にオススメです。
匂い:ミントではなく、建物のようなにおいです…
味:少し辛くピリッとします。正直おいしくはないです。
使い心地:ある程度泡立ちがあるので磨きにくさはないです。
2-5 Pearl White Pro Shine
Pearl White Pro Shineは芸能界のさまざまな著名人たちがオススメし使っているといわれています。
ポリリン酸ナトリウムが歯についたステインを除去します。
またハイドロキシアパタイトを配合しておりますので、歯の再石灰化を助け、コーティングしてくれるのです。
120g2140円ほどでロフトなどで購入できます。
2-5-a 現役歯科衛生士が実際に使ってみた感想と特徴
ペーストは少し硬めです。
イソプロピルメチルフェノールという薬用成分が歯茎に高い殺菌作用をもたらします。
それによって歯茎を健康的なピンク色に変えてくれるのです。「歯を白くして、歯茎も健康的になりたい」という方にオススメです。
匂い:ミントではなくツンとした匂い
味:あまりおいしくないです…ピリっとします。
使い心地:泡立ちがほぼなく、シャバシャバになります。物足りなく感じます。
3.着色を付きにくくする方法
歯磨き粉以外で着色を付きにくくするひと手間や、着色に注意すべき食品をご紹介します。
3-1 着色がつきやすい食べ物
日頃食べたり飲んだりしているもので着色しやすい食品は意外と多くあります。それらを食べない!というわけにはいきませんが、知っておくだけで注意はできます。
たくさんありますが今回は特によく着色する身近なものをいくつかご紹介します。
★コーヒー
★紅茶
★麦茶
★緑茶
★ウーロン茶
★ほうじ茶
★赤ワイン
★カレー
★チョコレート
★ブルーベリー など
普段飲むものが大半を占めていますね。
飲んだり食べたりしてすぐに着色が付くわけではないので、たまに摂取する頻度を減らすなどの工夫をするだけで、着色の付くペースは落ちると思います。
3-2 食前食後のひと手間
着色は、歯が乾いていると付きやすくなります。
つまり潤っていれば付きにくくなりますので、食事の前に口に水を含みブクブクうがいします。食後にも同じようにブクブクうがいすることで着色が付きにくくなります。
コーヒーや紅茶を飲むときも同様です。
3-3 正しい歯磨き
着色に効果のある歯磨き粉を使ったとしても、歯磨きがおろそかだと何の意味もなくなります。
まず歯磨き粉は研磨剤が大きいものは避けましょう。歯に傷がついて余計に着色しやすくなります。口の中でジャリジャリと感じるものは研磨剤が大きいものです。
磨き方は、ガシガシ磨けば着色が取れると思われている方がおられますがそれも同じく歯を傷つけてしまうので、優しく1本ずつ磨きます。
歯の表面が歯垢や食べカスで汚れているとそこに着色が付いてしまうので、正しい歯磨きの仕方で汚れを落とす必要があるのです。
正しい歯磨きの仕方は歯科医院で歯科衛生士に指導してもらいましょう。
4.まとめ
以上がホワイトニング効果を謳う歯磨き粉による効果の説明です。
たくさんの歯磨き粉が売られていますが、やはり売れることを考え様々な効果があるように宣伝されています。
着色を落とし付きにくくする効果も個人差があります。あくまでわたしの感想ですので参考にしていただければと思います。
歯磨き粉を使い続けてもどうしても着色が落とせない場合は歯科医院でのクリーニングをオススメします。
専用の機械で着色を落とし、最後に歯の傷を埋めるように磨いてくれますので付きにくくなります。
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