これで安心!差し歯が取れたら今すぐやるべき正しい2つの緊急対処法

差し歯が取れた

「前歯がないと恥ずかしくて人前に出られない…」        

差し歯が取れてしまった時、他にはないような不安にかられてしまいますよね。

取れた差し歯は歯医者に行ってつけてもらうのが最善の方法です。

しかし歯医者が閉まっているような時間に案外取れてしまうことも多いものです。

このような場合でも、ご自身で瞬間接着剤を使ってつけるという行為は絶対にやめてください。

位置がずれてくっついてしまうと、最悪の場合せっかく無事だった歯根が割れて使い物にならなくなってしまいます。

それでも前歯はお顔の一部分ですし、その前歯がなくては日常生活に支障をきたしてしまうことも事実です。

ここでは取れてしまった差し歯をつけてくれる歯医者、時間外・休日で対応している歯科、遠方や交通手段がなく歯科に足を運べない場合の対処法について解説させて頂きますので、ぜひ参考にしてみてください。

1 差し歯が取れたら歯医者でつけてもらってください!

もし差し歯が取れてしまった時に、歯医者が空いているような時間帯であれば、必ず歯医者に向かってください。

お仕事の都合や、家事やお子様の習い事など様々な事情もあるかとは思いますが、できる限り歯科医院にて応急処置をうけるようにしてください。

1-1 いつもの歯医者でなくても構いません。

もし突然差し歯が取れてしまった時に、いつもかかりつけで通っている歯医者が休診日だということも珍しいことではありません。

また外出先で、突然差し歯が取れてしまうような事態も考えられます。

そのような場合でも、インターネットや番号案内でお近くの歯科医院を見つけて、応急処置をしてもらうようにしてください。

インターネットでも以下のように、多くの手段で歯科医院を探すことが出来ます。

  • 検索エンジンで検索 例:「枚方 歯医者」「枚方 歯科 土曜 午後」など

  • ポータルサイトで探す 例:「EPARK歯科」「歯科タウン」「EST DOC」など

  • 地図アプリ で検索する 例:「GOOGLE MAP」「Yahoo!地図」 など

歯科の保険診療報酬の中にも、脱離した修復物を再装着する治療、修復物が脱離した歯のむし歯を除去する治療、脱離した修復物を装着するセメントの材料代、といった項目が設定されています。

ですから基本的にはどの歯科医院でも対応は可能です。

ただし歯科医院によっては事前予約の方しか受け付けていない場合や、予約がいっぱいで対応できないなど、様々な状況もありますので、あらかじめ電話で確認した上で受診されることをおすすめいたします。

1-2 輪番制の休日歯科診療所・夜間歯科急病センターなど

休日歯科診療所

多くの地域では、市町村の歯科医師会が主体となり、休日や夜間の緊急事態に対応できるような体制が整えられています。

たとえば、かたおか歯科クリニックのある枚方市では、枚方市保健センター内の枚方市立休日歯科急病診療所にて歯科医師会会員の輪番制で診療を行っています。

 <枚方市休日歯科診療のリンク>

夜間に関しては大阪府歯科医師会が主体となり、大阪府歯科医師会館内の診療室で毎日夜間診療をおこなっております。

<大阪府歯科医師会による夜間・休日歯科急病診療所>

また、大阪大学歯学部附属病院では、24時間体制で重篤な急病患者への対応もされています。

<大阪大学歯学部附属病院による夜間・休日歯科急病患者様への対応>

このような施設だけでなく、一般の歯科医院でも近年は日曜日・祝日でも診療を行っている医院や、夜の10時頃まで診療を行っている医院も増えてきていますので、「(地域名) 歯科 休日診療」などのキーワードであきらめずに検索してみてください。

2 どうしても歯医者に行けない時の緊急対処法

歯医者がどこも開いていないような時間帯に差し歯が取れてしまっても、お住いの地域や交通手段によっては休日・夜間診療所まで行くことが不可能な方もいらっしゃると思います。

歯科医としては、できる限り歯科医院での対応が望ましいと考えていますが、どうしても前歯が無い状況は避けたいという事情があることも理解しています。

これは歯科医師としてオススメできる方法ではありませんが、次のような対応であればいざ受診した時にも被害は最小限で収まっている場合が多いです。

またこのような緊急時の対策はあくまでも外観の問題を解決するためであり、食事など「機能的」な問題を解決させるためには行わないでください。

2-1 なにもつけずにそのまま差し歯をはめこむ

取れた差し歯を自分でつけようとしている

まずは取れてしまった差し歯をいきなりはめ込むのではなく、まずは洗面所の鏡の前に向かってください。

そこで、取れた歯根の中に食べ物の欠片が残っていないよう歯ブラシや歯間ブラシで清掃し、歯ぐきからの出血や痛みがないことを確認できれば、鏡を見ながらゆっくりと元の位置まで差し歯をはめ込んでいってみてください。

もちろん、途中で痛みや抵抗があればすぐに中止してください。

2-2 入れ歯安定剤を少量だけつける

ポリグリップ

差し歯をはめ込む際に「ポリグリップ」などの入れ歯安定剤を、金属の土台部分に少量だけ塗布してはめ込むと少しだけ外れにくくなるのも確かです。

この際に注意して頂きたいポイントは、入れ歯安定剤のタイプと付ける量です。

入れ歯安定剤には粉末タイプ、クリームタイプ、クッションタイプと色々な商品があります。

クッションタイプはある程度の厚みや硬さがありますので、使用しないでください。

粉末タイプやクリームタイプは、材料に粘着性がありますので少量でも効果が期待できます。

差し歯が取れた歯の中に食べ物の欠片が残っていないことを確認し、しっかりと鏡を見ながらはめこんでみてください。

この時にも途中で痛みや抵抗があれば、無理にはめこまずに中止してください。

3 絶対にしてはいけない3つの禁止行為

差し歯がとれてしまったから歯科医院を受診するまでの間に絶対にしてはいけない3つの禁止行為を解説いたします。

応急処置はあくまでも、外観の問題を解決するためと認識してください。

3-1 瞬間接着剤で差し歯を元通りにくっつけようとすること。

取れてしまった差し歯を、瞬間接着剤でくっつけようとすることは絶対にやめてください。

次のような根拠があるため、瞬間接着剤で差し歯をつけてはいけません。

3-1-1 人体で使用するためにはつくられていない。

瞬間接着剤

瞬間接着剤はご家庭に置かれている場合も多く、コンビニエンスストアでも販売されている商品ですので、

ほとんどの方が最も手軽に利用できる材料だと思われます。

どんなものでも一瞬で強力に接着してくれる瞬間接着剤は、非常に便利なもので私も家庭でも仕事でもとても重宝しています。

瞬間接着剤の主成分である「シアノアクリレート」は人体に対しては無害であり、医療機関に対してはしかるべきルートでは手術用の瞬間接着剤も管理・販売されています。

しかし、「アロンアルファ」の製造販売元である東亜合成さんに問い合わせ、回答も頂きましたが、「そもそも一般で販売されている瞬間接着剤は、人体に使用する目的で作られていないので絶対に使用しないでください」との事でした。

商品によっても違いはあるかと思いますが、商品裏面の使用上の注意が記載されている部分でも、口の中では使用しないように注意喚起されています。

また、差し歯が装着されていた歯根や象牙質といった部分は、歯科用の接着システムでも非常に接着がシビアな部分ですので、一般の瞬間接着剤で強力な固定は期待できません。

3-1-2 ずれた状態になってしまうと歯根破折を招く。

歯根破折した差し歯

取れた差し歯を瞬間接着剤で固定した状態で来院される患者様も少なくありませんが、ほとんどの方は本来の位置からずれてしまった状態で固定されてしまっています。

このように位置がずれてしまうと、上下の歯の当たり方・咬み合わせが変わって、その部分だけ強くあたってしまうような状態になることがあります。

強く当たることで歯根の強度の限界を超えた力がかかると、差し歯を支えている歯根が割れてしまうことがあります。

そして、歯根が割れてしまった場合は、その多くで抜歯という治療を選択せざるをえない状況に陥ってしまいます。

歯科医院で差し歯を装着する前におこなわれる咬み合わせの調整は、数ミクロン~数十ミクロンといった細かい範囲で行われています。

必ず接着剤にも厚みがありますので、ご自分で元通りの位置に戻すことは不可能であると認識して頂ければ幸いです。

3-1-3 はみ出した接着剤の周りの歯ぐきが腫れる。

取れた差し歯を瞬間接着剤でつけた際に必ず余分な接着剤が境界からはみ出してきます。

瞬間接着剤の特性上、このようにはみ出してしまった接着剤もすぐに固まり、はみ出した部分だけ除去することは非常に困難です。

このようにはみ出して固まってしまった瞬間接着剤は、いわば「人工の歯石」という状態になり、その周囲に付着したプラークは歯ブラシでは除去できずに、歯ぐきの炎症を引き起こしてしまいます。

歯科用の接着剤は接着力だけでなく、このように余分にはみ出した部分をいかに簡単にきれいに除去できるかという点も各メーカーさんが研究・改良して製造されています。

一般の瞬間接着剤ももちろん各メーカーさんが日々研究・改良を行っていますが、このように口腔内で使用する目的で作られている商品ではないということを念頭に置いていただければ幸いです。

3-1-4 見た目も汚い

瞬間接着剤をした時に、固まった接着剤の周りが白く曇ったようになった経験がありませんか。

これは、接着剤が固まるまでに時間がかかりすぎた部分や、湿気が多すぎるような場合に起きる現象のようです。

口腔内には常に唾液があり、サウナのように湿度はほぼ100%の状態です。

このような環境で用いると、瞬間接着剤は白く曇ってザラザラしたような状態で固まってしまいます。

白くなるだけであれば比較的目立ちにくいのですが、ザラザラしているのでそこにプラークや飲食物により着色すると、すぐに色が変わってきて目立つようになります。

確かに歯抜けの状態よりはマシかもしれませんが、決してきれいな見た目とは言える状態にはなりません。

3-2 自分で戻した差し歯で、食べ物を噛むこと。

しっかりと装着されていない差し歯で、食べ物を噛むことは非常に危険です。

歯根に対して薪割りと同じような力がかかるので、歯根破折を引き起こします。

このようにして歯根が破折してしまった場合は、多くの場合が抜歯を余儀なくされてしまうので、絶対に差し歯をはめ込んだだけの状態で食事をしないでください。

3-3 自分で戻した差し歯をつけたまま寝ること。

ご自分で戻した差し歯をつけた状態のまま、絶対に寝てはいけません。

そもそもただはめ込んでいるだけの状態ですので、いつ外れてもおかしくありません。

このような状態で就寝し万が一にでも就寝中に外れてしまうと、外れた差し歯が気管に入り込む誤嚥を引き起こす可能性があります。

もちろん気管に入り込んでも、人体には「咳反射」という気管や肺から異物を排出する機能が備わっていますが、差し歯は異物としても重たいという点や、加齢とともに咳反射は弱くなっていくことを考えると、ご縁を引き起こしてしまうリスクは高いと考えられます。

このように誤嚥してしまった差し歯は肺炎の原因となるので取り除く必要があるのですが、その方法は入院しての内視鏡または開胸手術です。

就寝中は外観よりも安全性を重視して、かならず差し歯は取り外すようにしてください。

4 差し歯が取れた後の治療について

差し歯が取れて応急処置が済んだ後の治療は、残っている歯根の状態によって異なりますが、以下のような治療のいずれかで進めていくことになります。

治療方法

差し歯を付け直す

差し歯を新しく作り直す 抜歯してブリッジ 抜歯してインプラント 抜歯して部分入れ歯
差し歯のやり替え ブリッジ インプラント 部分入れ歯
期間 1日 約2~4週間 約1~3か月 約4~6か月 約2~4週間
費用の相場

保険適応内

1500~3000円程度の負担

<保険適応内>

1~2万円程度の負担

<保険外診療>

10~15万円

<保険適応内>

2~3万円程度の負担

<保険外診療>

20~40万円

保険外診療のみ

30~50万円

<保険適応内>

1~2万円程度の負担

<保険外診療>

5~10万円

5 取れた差し歯を放置したままにしておくと…

歯痛

前歯の差し歯が取れてしまうと、ほとんどの方は数日以内に歯科を受診されますが、見えない奥歯の差し歯が取れてしまってもそのまま数か月から数年の間、治療を受けずに放置されている方も少なくありません。

このように取れた状態で長期間放置してしまうと、多くの場合はむし歯が奥深くまで進行してしまっています。

むし歯が歯根の中を進行し歯槽骨内まで細菌が及ぶと、化膿性の炎症を引き起こし大きく腫れてしまう可能性があります。

この場合では、数日間点滴による治療が必要になってしまったり、入院による手術が必要になってしまったりする場合もあります。

もちろん、そのような状態でなくてもむし歯の進行度によっては抜歯に至るケースもあります。

差し歯が取れてしまっても意外とすぐに痛みは出ないものですが、「痛くないから」「食事にあまり不自由を感じないから」という理由で放置することは絶対に避け、できるだけ速やかに歯科を受診しましょう。

かたおか歯科クリニックからの【5つの安心】

【患者様に”安心”して診察を受けていただくために】

  1. ”怖くない”ようにまずコミュニケーションを最優先
  2. ”痛くない”ように丁寧な手技・アシスタントワーク
  3. 雨の日やお子様連れでも安心 専用”駐車場”あり
  4. プライバシーに配慮された”個室の診察室”3室あり
  5. ”キッズスペース付き”のキッズ・お子様連れ優先個室あり

 

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